top of page

【連載】vol.9 わたしってどんな人?

  • 執筆者の写真: 小保根亜美
    小保根亜美
  • 7月14日
  • 読了時間: 8分

更新日:9月22日

ストレングスジャーナリストの小保根亜美です。


北海道も本格的な夏に入りました。

連日30度を超える暑さですがみなさま体調はいかがですか?

しっかり水分、塩分、休息をとって、夏を楽しみましょう。

さて、本日も記事をお届けします。


今月のテーマは…わたしってどんな人?


今回から、少し形を変えて、わたしが関吉先生に問いかけた内容もお届けしていきます。

さて、あなたは、関吉久美という人をどんな人だと思っていますか?

ぜひ改めて考えながら読み進めていただけたら嬉しいです。



はじめに


関吉久美とはどんな人なのか?

この質問にあなたはどう答えるだろうか?


一年ほど、彼女に問いかけ、その答えを聞いてきたわたしの答えは

やはり「オールOKの人」。


一方、彼女自身の答えはこうだ。

「自分にしか興味がない人です」


さて今回の記事を読んで、あなたの考えは変わるだろうか。

ぜひ読み終わった後に、あなたの頭に浮かんだ言葉を並べてみてほしい。



小学校6年生向けの書道教室


彼女は今年、とある小学校で書写の授業を一年間担当している。


お知り合いからのご縁で、このような形になった。

ただ、相手は学校。

予算の都合で交通費やギャラは支払われないという。

それでも

「そんなのいらない、お願いだから、時間をくれ」

そう言い切って、授業をおこなっている。


その中で、さまざまな葛藤を持っている。

伝えたい順番や時間も、カリキュラムの問題で全て思い通りにとはいかない。

その中でどうやっていけばより良い授業になるか、

彼女は必死に考えて、反省しているのだ。


そこで浮かんだ疑問からの回答をご紹介したい。



Q.どうしてそこまでしたいんですか?


A、最初のきっかけは、持っている知識、能力、技術で

社会に貢献したいという思いだった。


Q.では、なぜ社会に貢献したいのですか?


A、二つある。


一つ目は、前回2時間だけおこなったアート書道教室で小学校に訪問した時に、

廊下に習字が貼られているのをみた。

その作品を見た時にもったいないな〜と思ってしまったのだ。

わたしが教えたら、すぐできるようになるのに〜

というジレンマがあった。

わたしに預けてほしいと、単純に思った。

複雑なことを言わなくても子どもたちはできるよと。


もう一つは、

綺麗事や偉そうに聞こえるかもしれないけれど、

今、子どもたちをめぐる環境がよくないと感じている。

家庭でも学校でも。なんか変だよなと。

なんも、全部、肯定したらいいのにと思っている。


子どもは本来、ワーワー騒ぎたい動物だと思う。

でも仕方なく抑えてる、黙れ、動くなと言われて。

大人の都合で押さえつけているのではないかと思う。

ただ、そうせざるを得ないのもわかっている。


だけど、そんなに押さえつけなくてもいいのではないか?と思う。

わたしが行ったら、全部肯定してやるのにって。


Q.久美さんは、肯定されたいですか?


A、ううん、全然、肯定されたいなんて思ってない。

なぜならわたしは自分を肯定しているから、十分。

他の人に肯定される必要がない、全然大丈夫。


Q.肯定ってなんですか?


A、OKってこと。

だけど本来、人にOKされる必要なんてない。

みんな、OKされなさすぎてる。

なんで?と思う。


とある番組を見てたら、

”学校に行かずに20時間くらいゲームをやっている子がいた。

それを見たお母さんが、どんなものなのだろうかと思って、

同じことをやってみたらしい。

すると、面白い!こりゃハマる!

それに気づいたお母さんは、子どもを観察してみた。


すると、子どもが英語を話していることにも気がついた。

オンラインゲームで一緒にプレイをする相手には、英語を話す人もいる。

その人たちとコミュニケーションを取るために、

自分で調べながら英語も話せるようになっているのだ。


お母さんは、子どもがやってることを全部肯定してみようと思った。”

という話が流れてきた。


そう、それでいいじゃんと思う。


全部肯定したらいいんだよって。

その代わり、自分で選んでるんだから、

どういう結果になろうが、

「知らん知らん知らん」。


自分の子どもたちからもよく言われるけど、

わたしの口癖は「知らん知らん知らん」だよねって。


「いいんだよお前はそれで!!」

と、全ての子どもたちに言ってあげたい。


関吉久美の子育てとは…?


このような話を聞いていて、ふと疑問が浮かんできた。

子どもたちが家で喧嘩をしているときはどうしていたんだろうと。



Q.例えば、子どもたちが家の中で、喧嘩しています。

殴り合いをして、血も流れてます、となったらどうしますか?


A、何も言わない。

今までも、一度も何も言ってこなかった。

ギャンギャン泣くし、「おかあさーん!!」って言ってくるけど

知らん知らん知らん。


ただ、救急車を呼ぶレベルの怪我かどうかは見るよ?

でも大抵、そんなことはない。

だから放っておく。


Q.お子さんが5〜6歳頃にそのような見守り方をしていたと思いますが、

その後、今はそれぞれ高校生以上になっていますが、姉弟の仲はいいですか?


A、姉弟2人はめちゃ仲が良い。


Q.お母さん(関吉先生)のことも大好きですよね?

  お父さんのことも?


A、うん、大好き。

 お父さんのことも。


Q.久美さんの中で、「こうしなければならない」はある?

A、死んじゃダメ。それだけ


Q.なんで「死んじゃダメ」なんですか?


A、それは、あんただけの命じゃないから。

お前の命はお前だけのものじゃない。

絶対死んじゃダメ。

勝手に無くしちゃダメ。

人の命は、いろんな人のものであり、社会のもの。


自分が子どもを産んでから。

そう思っている。


いじめや事故で悲しい事件を見ると思う。


自分のものじゃない。

勝手に無くしちゃいけない。


だから高校の先生時代にも、この話を生徒にしていた。

命に関しては、一旦相談して?と。


自分の子どもに対しても、同じ。

門限もないし、アレしちゃダメ、これしちゃダメってことはない。

ただ、死んでしまったらダメ。


だから、

命につながるかどうかを考えてね。とは伝えている。

ふざけて川に飛び込むとかね。


若いときは、何か突拍子もないことをしたくなる。

だけど、それが命を無くすことに繋がらないかは考えてね、と。


死ななきゃいいよ。

生きてりゃいい。


死ななきゃいいと思いませんか?


知りたいよわたしは。

世の中の人は何をダメというの?



(世間からは、学校に行かないとダメと言われますね)



不登校の問題も、学力を上げる方法さえあれば

いいと思っている。


だから、

不登校の中3男子に勉強を教えてる。

高校には行きたいと言っているから、勉強をしている。

学校には行かないけど、宿題を出して。


不登校の子に対して、

「何で?」って聞きたくなる気持ちもわかるけど、

それをすると、子どもたちは必死で盛ったり、嘘をついたりする。

子どもは論破したいから。


だから大人は、

”子どもに嘘つかせている”ことに気づいた方がいい。


ある程度学力は必要だから、そこを解決すれば問題ない。


進学や、就職のために必要なのもあるけど、

その前に、会話が成り立つ程度にはね。


あるとき息子と話していて、

「話が平行線だよね。」とわたしが言ったら

息子がいいこと言ったんだよ。


「”平行”っていう意味を知らないと、

今の会話って成り立たないよね」って。


そういうことだよなって。

言葉を知っていると、会話を楽しめる。


だから最低限の学力、知識って大事。


人間は、会話しないと生きていけないから。



さいごに


彼女は、自分自身は他人から肯定される必要がないと答えている。

なぜなら、自分が自分自身を肯定しているから。

他者からの肯定は必要がない。


そして、なぜ全員、自分を肯定できていないのかが疑問だと言う。

「みんな肯定されなさすぎている」とも。


いつも彼女は自分を肯定してきた。

やりたいことがあれば自分でお金を稼ぎ、

自分でやってきた。


そして、今の子どもたちに、もっと「OK」を

出してあげたいと思っている。


誰か1人でも、どこかの大人に

「全部肯定される」そんな経験をさせてあげたいとも。


だからこその、学校での書写の授業でもある。

彼女は授業に臨むにあたって、決めていたことがある。


それは、子どもたちの言葉を全部拾って、

全部肯定すること。


子どもたちはその授業を「楽しかった〜!」と言うようだ。


その授業に参加した子どもは

「久美先生って盛り上げるのが上手だよね」とも。


他のクラスからも、

「楽そうでしたね」という声をもらったとのこと。


もちろん、学校での全ての授業で

子どもたちの全ての声を拾って、

全てを肯定して進めていくわけには行かない。

カリキュラムがあるし、時間も限られている。


ただ、そんな毎日だからこそ、

年に何度か、学校の先生ではない大人が来て

「楽しかった〜!!」と思える授業があっても

いいではないか。


全てを肯定して、「なんも、いいんだよ」って

言ってもらう経験をしてもいいではないか。


あなたはどう感じるであろうか?

私ってどんな人?
私ってどんな人?

ここで、関吉さん本人からのアンサーを紹介します。


【関吉久美のアンサー】

教えて欲しい。

みんな、人から何を「ダメ」とか「NO」って言われるの?

何について?

何について自分が「ダメ、NO」なの?

えー?何なにー??

みんなー!何についてなのーー?!

私は世間知らずなので、本当に

教えて欲しいです…

コメント


© 2021 株式会社フィンセント
bottom of page